これはK・Fさんの体験談
「あの頃はマクドナルドで働いてたんです」
Kさんは1年前、マクドナルドでバイトとして働いていた
「そん時店長に念を押されて言われたんですけど・・・
マックで働く以上は絶対に他のファーストフードには行くなって
別にファーストフードはマックが好きだし、その時はそう深く考えては居なかったんですけど・・・」
ある時、友人とモスバーガーに行く機会が出来てしまったという
深夜1時ごろ
Kさんが友人のMとモスバーガーのドライブスルーに入ると
「いらっしゃいませ」
と店員の声
・・・だが、明らかに聞こえてはいけない「何か」が聞こえた
「・・・ヤッチャ・・ダ」
不審に思ったが、気にしないで注文をしていると、さっきよりもはっきりと「何か」は聞こえた
「ツイ・・・チャウンダ」
直感的に「ヤバイ」と思ったKさんは、注文を早々と終わらせ、会計に進んだ
友人にはどうやら聞こえてなかったらしく「どうしたんだよ?」の一点張り
「正直、怖かったです。商品を待ってる時あれは何だったんだろうって・・・」
そして何事も無く商品を受け取り、そのまままた車は走り出した
それから友人を家に降ろし、自宅へ帰ろうとする途中・・・
明らかに車内に他の人が居る気配を感じた
友人が降りてもう誰も居ないはずの車内に
そしてさっき聞いたあの声が再び
「ツイ・・・ヤッチャウンダ」
そして後部座席をミラーで確認すると
そこには黄色い服を着たピエロが
ミラーごしに目が合うと、体が締め付けられたように動かなくなった
そして操作を失った車はガードレールにぶつかった
薄れいく意識の中、Kさんはこう聞いた
「コンドイッショニ・・・オハナシシヨウヨ・・」
「その事を次の日店長に説明したら・・・」
店長は「お前もやっちまったか」と言った
どうやら過去にこう言うような事件があったらしく、何人も犠牲者が出ているらしい
「行ったのがKFCじゃ無くて良かったな」と店長は言った
「創設者の愛ゆえの亡霊らしいです・・あのピエロは。あのピエロがきっとドナルドの元なんだと思いますよ」
その後Kさんは店長に言われるがまま、ハンバーガーを四個買って食べたところ事なきを得た
「それ以来、マックのアルバイトはやめたんですけどね」
とKさんはカーネル・サンダースを横目に語った
・・・俺は何をしてるんだろう
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